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横型ランドセルに機能のメリットは無く、あくまでデザインの好き嫌い。
教科書を見つけ易いという声はあるが、教科書が痛むという声もある。
最大のデメリットは持っている子が少ないのでマイノリティになること。
気に入ったなら購入もありだが、周りに買う予定の子がいるか聞いてから。

横型のランドセルとは

ランドセルといえば、おなじみの学習院型のランドセルが普通ですが、中には変わった形状をしたランドセルも存在します。

あまり変わった形のランドセルですと、子供がからかわれたり、最悪いじめに発展する可能性があるため、多くの方が無難な学習院型を選択します。そのためなかなかお目にかかれませんが、いろいろな形のモデルは売られていることは売られているのです。

今回解説する横型も変わり種ランドセルの内のひとつで、通常の学習院型が縦長の形状をしているのに対して、ヨコに長い横長の形状をしているのです。ちょうど3WAYのビジネスバッグでリュックのように背負えるタイプのような形になります。

いわゆるランドセルの形状からするとだいぶ趣が異なりますが、縦長が横長になっている点を除いてそれほど構造に違いはありません。普通の学習院型と同じようなクラリーノなどの人工皮革素材と芯材で形成され、肩ベルトなどの構造もほぼ同じです。

あくまで本体がヨコに長い形状になっているという点だけが異なります。
デザイン上の意味が大きいものです。

横長タイプのメリット

横長タイプのランドセルの最大のメリットはやはりデザインでしょう。普通の縦長の学習院型ランドセルとは全く違う見た目で、非常に個性があります。

ほとんど持っている子供がいないという偏見を除けば、デザイン的には非常にお洒落で、カラーによっては大人が使っても問題ないような物もあります。他と差を付けたい個性的なデザインを望む方には一考の価値ありかもしれません。

また、中に入れる教科書を取り出しやすいという声も聞きます。普通の縦型のランドセルは教科書も立てて入れるため、パンパンに詰めた状態ですとどの教科の教科書か見つけにくいのです。一方横型ですと教科書も横向きに収納するので、本の背が上になり上から見ただけで何の教科書か一発で分るということです。

確かにメリットかなとも思いますが、縦型でもスカスカの状態でしたら比較的簡単に見つけられますし、登校したら全てランドセルから出して机に教科書を入れる場合もありますので、特段大きなメリットでもない気もします。

考えられるデメリット

上で教科書をヨコに収納するので本の背が上になり教科書を見つけやすいという話をご紹介しましたが、これは逆にデメリットにもなりうるそうです。教科書を横に入れると、教科書の小口(パラパラめくる面)が下になるため、教科書が反ってしまうことがあるそうです。

確かに本を立てて入れれば反ることは考えられませんが、スカスカの状態で横向きに入れると反ってしまうことも考えられますね。

その他、横型という一般的なランドセルと異なる構造であることで、学校のロッカーに入りにくいというケースもあるそうです。

大多数の方が縦型のランドセルを持っているため、学校のロッカーもタテ型前提に作られているところがあります。そのためロッカーの形状やサイズによっては、なかなか収納し難かったりハミ出してしまったりすることがあるそうです。

また、交通安全の黄色いランドセルカバーなどが配られた際に、横型には付けられなかったなどの声もあるようです。

そして何より最大のデメリットは、やはり個性的すぎることでしょう。独特なデザインは最大の長所であると同時に最大の短所でもあるわけです。

縦に長いか横に長いかという違いだけですが、一見してかなり印象が異なります。非常に個性的であるがゆえに持っている子も少なく、それが余計に個性を際立たせます。

もしかしたら横型はクラスで1人だけで、からかわれてしまうようなこともあるかもしれません。子供の性格にもよりますが、他の子とは違うランドセルを持っていることが心の負担になることも考えられます。

他とあまりにも違うランドセルを持つことのプラスマイナスをよく考えて購入を考える必要があります。入学予定の近所の家庭で話を聞いて、横型が割とポピュラーであればあまり気にする必要もないかもしれません。

横型ランドセルはオススメできますか?

さて、横型のランドセルはズバリ買いか買いじゃないのかということですが、あえて積極的におすすめはしませんが個性的なものを望むならありではないでしょうかといったところです。

機能構造上のメリットはそれほどありませんので、あくまでデザインの問題になりますが、どうしても横型に惚れ込んでしまったのなら購入もありです。

ただ、親が惚れ込んだから横型を無理に購入するというのは無しではないでしょうか。あくまで実際に使うお子さんが望んでいるかどうかです。

また、同じ学校に通う予定の新入生のご家庭に話を聞いてみて、横型がどの程度いるのか確認してみましょう。あまりにマイノリティになってしまうのは少し心配です。

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