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ふわりぃランドセルは型崩れしやすいという噂が一部にあるらしい
ふわりぃはトップクラスのシェアで特別壊れやすいことはあり得ない
軽量性重視でフワフワなので乱暴な使い方をすると差がでる可能性はある

ふわりぃランドセルが型崩れしやすいという口コミは本当?

ふわりぃランドセルといえば、業界トップクラスの製造個数を誇る大手ランドセルメーカーの株式会社協和のブランドのランドセルです。

業界最大手は、天使のはねでもおなじみのセイバンですが、OEMなど他社ブランドでの製造個数も合わせると、協和の製造個数はセイバンに匹敵するそうですので、まさに最大手のランドセルメーカーと言えます。

また、それまで天然皮革が当たり前だったランドセル業界にあって人工皮革素材のクラリーノで初めてランドセルを作ったり、大手メーカーの中ではランドセルの大型化をいち早く進めたり、キューブ型ランドセルを製造したりと先進的なことに挑戦するメーカーとして知られています。

ふわりぃというブランドは比較的近年導入されたため、天使のはね、フィットちゃんと比べると知名度的にいまひとつでしたが、近年テレビCMなどを通じて知名度が急速に高まってきています。あの耳に残るCMソングを口ずさんでいる子供達をよく見かけますね。

ふわりぃというブランド名からも分かる通り、軽さを非常に追求した作りになっていて、カタログスペックでも他社と比べて非常に軽量になっていますが、実際に持ってみるとカタログ以上に非常に軽量なのに驚きます。

A4フラットファイルが入る大型のワイドサイズでありながら、1000グラム強の重量を達成しているのは、軽さが売りのふわりぃランドセルくらいでしょう。

お値段も他の大手メーカーや工房系と大きく変わらず、隙がないように見えるふわりぃランドセルですが、ネットで検索すると「型崩れ」という関連キーワードが出てきます。

型崩れというのは要するに、ランドセルのボディを形成する人工皮革の下に入っている芯材が曲がったり折れたりしてランドセルが潰れてしまうことです。特に幅がある大マチの部分が潰れやすいとされています。

ネットで噂になるということは、ふわりぃは型崩れして大マチが潰れ易い脆いランドセルなのでしょうか?

特別壊れやすいということはないので安心して使えます

結論からお話すると、心配する必要はありません。協和の営業担当の方とお話する機会がありましたが、壊れやすいなどということは断じて無いということでした。

そもそも、そんなに壊れやすいなら、年間90万本前後のランドセル市場において、20万本以上という最大手のセイバンに匹敵するシェアを取れるはずがありません。子供達の4,5人に1人は協和が製造したランドセルを背負っているのです。工房系最大手の超人気の土屋鞄ですら年間4万本いかないくらいですから、協和のシェアが如何に凄いかが分かります。

何よりも、壊れやすい品質的に問題があるランドセルなら、OEMやコラボをする企業が沢山あるわけがありません。イオンなどの大手量販店や、マルイなどのファッションの最先端ショップ、有名な子供服ブランドなど協和のランドセルのOEM供給を受けて自社ブランドで販売している企業は多いのです。壊れやすいランドセルなら、わざわざOEM供給を受ける企業などありません。

それではなぜ型崩れしやすいなどという噂が一部にあるのでしょう。まずは非常に軽量でふわふわの作りになっているという点が、こうしたメージを後押しする原因になっているのだと思います。ふわりぃランドセルは、手で持ってみると本当にカタログスペック以上に軽くて驚きます。そして、なんとなくフワフワしているような気がして、カッチリとした印象がないのも事実です。

軽量性をあまり打ち出していないような質実剛健的な工房のランドセルですと、確かに持った感じ非常に硬い感じを受けるようなものもあります。もっともそういったものは昔のランドセルのように非常に重く、あまり実用的ではありませんが。

重いカチカチのランドセル工房の商品と比べると、印象として頼りないようなイメージが有るのだと思います。しかし、工夫された芯材を使い、一つ一つしっかり職人が手作業でミシン縫いして作っているので、特別壊れやすいということはありません。

もちろん、何千回と落としたりぶつけたりして厳密に強度試験を行ったら、重いカッチりした作りのメーカーよりも強度が劣る可能性はあります。ふわりぃランドセルは他社よりも軽いので当然です。ただ、そういった異常な乱暴な使い方をしないかぎり、ふわりぃが壊れやすいなどということはないでしょう。

そもそも、年間20万本以上販売していて、6年間無料修理保証が付いているわけですから、壊れやすかったら修理依頼が殺到して工場がパンクしてしまいます。わざわざ壊れやすいランドセルを作るような愚かなことをメーカーがするでしょうか。修理なんて余分なコストがかかるようなことをしなくて済むように、大きなコストを掛けてでも強度を上げる努力をするのが普通の企業というものです。

子育てブログの口コミの影響?

「ふわりぃランドセル 型崩れ」で検索するとランドセルの口コミを掲載したブログが出てきますが、こういったブログでふわりぃランドセルは潰れやすかったと書かれていることも影響があるのかもしれません。

近年はこういった個人のブログの口コミも大きな影響をもたらすようになっています。ランドセルを購入する前に色々と口コミを調べる方も多いようです。

このブログは、女の子に天使のはねを、男の子にふわりぃランドセルを買ってあげて、男の子の使っているふわりぃランドセルのほうが潰れやすいと書いていますが、使用条件が異なるので一概に比べることは難しいと思います。

子供の個性によっても異なりますが、男の子は乱暴な使い方をする場合も多く、私も昔はランドセル同士をぶつけ合って遊んでいたりしたものです。一人ひとり使用条件も違うのでもっと多くの例で比べないと一概には何とも言えないと思います。

もっとも、天使のはねとふわりぃを比べると、確かに天使の羽の方がかっちりしている印象は受けます。ふわりぃランドセルは前述のとおり割とフワフワな感じなのです。

もしかしたら乱暴に使うと差がでるのかもしれません。乱暴に使うようなワンパクな子供でしたら、大手メーカーはもちろん工房系など色々周って、多少重くてもとにかく硬そうなものを選んだほうが無難なのかもしれません。

背カンや錠前などパーツ類は、どこのメーカーもパーツメーカーから買っていますので差がでませんが、本体は比べればやはり重いほうが強度は高いというのは、まあそうなのだろうなと思います。

いずれにしても普通に丁寧に使っている分には、ふわりぃが壊れやすいということはないと思います。

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