タフガードとは
タフガードとは、帝人グループの帝人コードレ株式会社が開発した人工皮革です。
2011年から、
帝人コードレとニトリが共同開発を行い、
ランドセル用人工皮革として発展してきました。
中空率(繊維内に空気が占める割合)を極限の50%に高め軽量化した繊維エアロトップと、
ペットボトルのリサイクルしたポリエステル繊維エコペットを組み合わせた不織布に、
特殊ポリウレタンを含浸する手法で製造されます。
天然皮革に良く似た構造を持ち、丈夫で手入れが容易で、
中空ポリエステル繊維を使用により、同社の従来の人工皮革から約20%の軽量化を実現。
また、帝人グループの環境配慮設計ブランド「アースシンフォニー」にも認定されてた、
環境負荷軽減に配慮した素材です。
素材の特徴
第一の特徴は、メンテンナンスフリーであるということです。
牛や馬などの天然皮革と比べて、雨などの水に強く、汚れにくいなどの特徴があります。
天然の皮革はどうしても水に弱い弱点があります。
もちろん、なめしや表面加工の過程である程度の防水加工は行われていますが、
できれば水に濡れたらすぐに拭き取りたいところです。
一方、タフガードなど人工皮革は、そもそも水に強いため全く問題ありません。
また、天然皮革に比べて非常に傷に強いため、
尖ったもので引っ掻いても傷がつきにくいのも特徴です。
第二の特徴は、天然皮革よりも安価であるという点です。
一般的には人工皮革のほうが天然皮革よりも安価です。
ランドセルという最終製品になった時の値段は、使われている素材に比例しませんが、
やはり天然の革を使った商品よりは庵赤な価格帯です。
そして、最大の特徴はなんといっても軽量性です。
この軽量性こそ人工皮革素材の最大の特徴です。
軽量なランドセルを購入しようと思うと、人工皮革のランドセル選ぶことになるでしょう。
タフガードの種類
一口にタフガードと言っても、様々な種類が用意されています。
同じタフガードでも特徴に違いがありますので、
どの種類のタフガードなのか確認しましょう。
2011年、帝人コードレとニトリの共同開発により、ランドセル本体用に「タフガード」が、
背当て用に通気性・透湿性に優れた人工皮革「エアリー」が開発されました。
2012年、従来のタフガードの持つ機能を損なうことなく、
10%の軽量化を実現したタフガードライトが登場します。
また、タフガードをベースに、
生地にパール加工と撥水加工を施したタフガードDXが開発されました。
2013年、パール調光沢加工とこれに撥水加工を施した
人工皮革タフガードライトデラックスが新たに開発され、
ニトリの「わんぱく組 キラ☆ピカ+」に採用されました。
その他、タフガードライトには、
つや消しタイプ、ドビー調(凹凸のある織物調)柄やツイル調(綾織調)柄など
様々なバリエーションが追加されています。