ランドセルの構造と機能

ここではランドセルの基本的な構造と、各パーツの機能を解説していきます。
デザインこそ多様化したランドセルですが、基本的な構造は各社ほとんど変わりはありません。

大マチ

大マチは、ランドセル本体の一番大きなメインの収納スペースです。
教科書や体操着などを収納します。

中マチ(小マチと呼ぶメーカーもあり)

中マチは、大マチの隣に付いている、小さな収納スペースです。
メーカーによっては、こちらを小マチと呼びます。
小物などを収納しますが、大きめに作られていて筆箱を収納できるメーカーも有ります。

小マチ(前ポケットと呼ぶメーカーもあり)

小マチは、小マチの更に隣に付いている、ファスナーで開け閉めする収納スペースです。
メーカーによっては前ポケット呼ばれています。
小さなスペースですので、本当に散らばりやすい小物を入れます。

小マチは中途半端な大きさで、前ポケットは小さくて使い勝手が悪いため、
前ポケットを無くして小マチを大型化し、筆箱などが入るようにしたモデルも出てきています。

かぶせ

かぶせは、ランドセルのフタに当たる部分です。
中に入れた教科書などが飛び出さないようにするとともに、雨などから中身を守ります。

肩ベルト

肩ベルトは、ランドセルを背負うためのベルトです。
近年は、背負いやすいような形状になった3D肩ベルトや、分厚いクッション材を使用したものなど、各社工夫をこらしているパーツです。
背負い易さにも直結する部分ですので、こだわりたいところです。

下ベルト

下ベルトは、肩ベルトと留め具で繋がった下側の部分です。
肩ベルトと留め具で繋がることにより1本のベルトとして機能します。
成長に合わせて、留め具でベルト全体の長さを調整することで、6年間使うことが出来ます。

ナスカン

ナスカンは、ランドセルの大マチのサイドの部分に付いている金具です。
給食袋などの小物を引っ掛けることが出来ます。

Dカン

Dカンは、肩ベルトに付いている金具です。
小物などを引っ掛けますが、今どきは防犯ブザーなどを付ける使い方が多いのでしょうか。

背あて

背当ては、背負った時に背中に当たる部分で、クッション材が入っています。
単純なクッション性だけでなく、通気性なども重要になります。
また、肩ベルトとセットで機能し、肩への負担を軽減する重要な部分でもあります。

背カン

肩ベルトをランドセル本体に接続するためのパーツです。
背負い心地に直結する肩ベルトの可動域を決める重要な部分のため、各社工夫を凝らしています。

吊りカン

教室の机の横や、壁などのフックなどに、ランドセルを架けるための金具です。

持ち手ハンドル

昔のランドセルには見られませんでしたが、保護者からの要望が多く付くようになった機能です。
主に保護者がランドセルを持つ際の持ち手になります。

ダルマカン

ダルマカンは、下ベルトとランドセル本体を繋ぐパーツになります。
錠前と一体となったパーツが主流ですが、機能性重視の独立したダルマカンも出てきています。

錠前差込み

錠前差込みは、かぶせの先端に付いている、錠前の金具が付いている部分です。

錠前

錠前は、かぶせをランドセル本体に固定するための金具です。
今どきは、差しこむだけで自動で回りロックされるものが主流です。

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